あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第2話「ゆうしゃめんま」

 2話も頑張って書いていきます。まだネタはあります(震え声)

アバンなし
「アバン」とは「アバンタイトル」の略でOPの前のプロローグの事です。わからなかったらwiki見てください。早速、手抜きかよ。長井監督作品でアバンなしというのは珍しいことなのですが、あの花ではこの回以外にも使われています。日常話だったからパート分けしづらかった(する必要があまりなかった)のかもしれません。

OP
小学生時代時代のキャラの輪郭線が紫色で表現されていて綺麗ですね。OPの絵コンテはOPのCDの初回盤についてくるので買ってみるのもいいです。OPについて詳しく書くと長くなるのでこれくらいにします。

菜の花畑
あの花とは何なのか?まぁ、正確には「あの花」じゃなくて「あのはな」なんですが→ http://zapanet.info/blog/item/2275
菜の花はあの花関係あるのか、ないのか?見てればわかります。

秘密基地
柱が画面の中に移りこんでいて閉塞感が出ています。それに少し暗めですが黄色系の色で落ち着きます。

明るい鉄道
鉄道(ぽっぽ)のテンションが高いです、異常なほど。めんま探しをあんなに自然に参加するのはおかしいです。また、アロハシャツを着て、高校に行かず、外国まで行って、、、。小学生時代から想像できないくらいの変化です。しかし、仁太(じんたん)は変わってないと言ってますし、他キャラをニックネームで呼び続けていますから、本質的には変わっていないのでしょう。本質は変わっておらず、見た目や行動が変わっているということは…?

今回のじんたんTシャツ
「不用心」と「くま殺し」です。不用心はまだわかるにしても、くま殺しは、、、?わかったら連絡くださいw

ですよ!
「ですよ。」という名の芸人のネタ。芽衣子を演じる茅野愛衣さんは元ネタを知らなかったそうです。

のけモン
「のけぞりモンスター」略して「のけモン」!あの某ポケットモンスターのパロディ。"金"をプレイしているようですが、あのハードはアドバンスSPに似ているのでアドバンスのソフトのようですね。あえて違うようにしているのかもしれません。

ゆうしゃめんま
サブタイトルにもなっている「ゆうしゃめんま」。CM前のアイキャッチにも出てくるのですが仁太が名前を「めんま」とつけたからでしょうか。仁太の思いが見えるような気がします。ちなみにアイキャッチに文字以外が映り込むのはこの回以外に記憶がありません。記憶違いの可能性もありますが…。

芽衣子の存在
芽衣子(めんま)の存在が見えていないキャラも芽衣子は触れていますが気付きません。仁太の家では、鉄道の目の前で芽衣子が焼き肉を食べているというのに。イリュージョン!仁太は存在を示すことも可能な気もします。イライラする。それにしても、ふと芽衣子に影がないのを見ると寂しくなりますね。

鳴子のメガネ
鳴子は小さい頃から眼が悪いです。そのため、メガネをかけていてコンプレックスだったようです。最近は外ではコンタクトをつけているようですが、仁太たちの急な訪問のときにはメガネです。しかし、いつの間にかメガネを外しています。意識してますね。

集がキモい
集(ゆきあつ)はイケメンのはずなのに気持ち悪いですね。イケメンすぎて気持ち悪くなってしまったという話もあります(by 岡田麿里)。何か変なことをしていましたし、変態大変なことにならなければよいのですが…。

ED
またEDの入りがいいですね。EDの入りがよければ誤魔化せる。これは毎回です。あと尺の問題か、次回予告もEDに組み込まれています。あの花のED映像には大きく分けて2パターンあって、そのうちの1パターンです。

 2話の絵コンテは『黒執事』『戦う司書』『RDG』などの監督である篠原俊哉さん、演出はベテランアニメーターの室井ふみえさん、作画監督は『好きっていいなよ。』の奥田佳子さんでした。ベテランの方の力は大きいです。

 まだ2話ということで意外に書くことはありました。この調子でいければよいのですが、書いてみないことにはわかりません。三日坊主になるのか、3話もお楽しみに!

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。第1話「超平和バスターズ」

 「あの花」こと「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の劇場版が8月31日に公開されるということで、改めてあの花を整理していこうと考え、どうせならブログに書いてしまおうということになりました。備忘録のようなものです。理解を深めることが目的であるため、ネタバレはありません。未視聴の方にはノイタミナでの各話視聴後に読んでいただくのがオススメです。

芽衣子の初登場シーン 
本間芽衣子めんま)の初登場シーンに不思議な感じがしませんでしたか?1話を観ていれば主人公・宿海仁太(じんたん)以外に見えていない存在であることは明らかであるのですが、仁太とともにいきなり登場。これは、狙ってされたものです。芽衣子が特別な存在であるのに、特別な登場では面白くないという理由でされた工夫です。

かき玉ラーメン
かき玉ラーメンって美味しいんですかね?

玄関引戸
1話では玄関引戸の開閉のカットが多いです。仁太の気持ちが開閉に表れているかもしれないので注目してみると面白いです。

地底人Tシャツ
今回の仁太は地底人Tシャツを着ています。地底から始まることを表しているのでしょうか。グレンラガンかよ。
毎回違うTシャツを着ているので要check it out!キャラクターデザインの田中将賀さんが毎回考えられていたようです。

時間経過
この1話は1日の中の話です。しかし、とてもそんな風に思えないほど話が詰まっているように感じます。その理由として、過去の回想が適宜挿まれていることがあると思います。それもちゃんと現在と過去をリンクして、同じシチュエーションでなされているので1話ながら理解しやすいつくりになっています。

ED
毎回EDの入りが素晴らしいです!1話は盛りだくさんなのでEDについてのアレコレは次回以降に詳しく書くかもしれません。多分書かない。

走る
青春だから走る!意味がなくてもとにかく走る!

超平和バスターズ
1話のサブタイトルにもなっている「超平和バスターズ」。「超平和バスターズ」って…「平和をバスターしてどうするんだよ」リトルバスターズのパクリだろ」と思われるかもしれませんが、子どもが意味もわからず響きのかっこよさで名前を付けてしまうのを表しているから間違いではありません。 「超平和バスターズ」と仁太と久川鉄道(ぽっぽ)が秘密基地の柱に刻む最後のシーンはあとに繋がってくるので覚えておいてください。ちなみに1話の当初のサブタイトルは「君んちのカレーの具を僕は知らない」だったようです。こんなタイトル、最後までつけるの大変です。

ニックネーム
 ニックネームも子どもが適当につけるもの。本間芽衣子めんま)、宿海仁太(じんたん)、安城鳴子(あなる)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)。一人変なのがいますが、子どもだから知らなかっただけなんです。岡田麿里の悪ノリを止められなかった結果。ニックネームは覚えておきましょう。心配しなくても自然に覚えます。本名は、わからなかったときに調べましょうw 呼び名でそれぞれのキャラクターの想いがわかるので重要です。

 そんな青春の詰まった1話。絵コンテ・演出は監督の長井龍雪さん。BD/DVD1巻の完全生産限定盤には1話絵コンテがついてくるのでそれをぜひ見ていただきたいです。しかし、今度発売されるBD-BOXにはつかないようで残念です。作画監督はキャラクターデザイン・総作画監督田中将賀さんがなさっています。作画レベルも高水準です。この1話は近年最高レベルの出来だったと思います。異論は認めない。

それでは、来週の2話でノシ

「俺妹2期」は「おにあい」である

 現在絶賛放送中「俺妹」ことアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』(以下「俺妹。」)。これは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の続編として位置づけられているわけだが、それにあえて異議を唱えたい。
 その最大の理由としては監督の変更がある。「1期から神戸洋行監督で継続ではないか」という声が聞こえそうだが、実はそうとは言い切れない事情がある。1期の監督は神戸洋行さんとなっているのにもかかわらず、1・2・5話で「スーパーバイザー」川口敬一郎さんがコンテを切っているのだ。一方、監督であるはずの神戸さんは1期最終15話で初コンテだ。「俺妹。」の1・2話で神戸さんがコンテを切っていることを考えても、川口さんが1期の途中まで監督であったことは間違いない。俺妹1期は川口敬一郎の作品であったのだ。
 どういう理由で監督降板となったかは定かではないが、川口さんにはやり残したことがあったと思われる。それをぶつけたのが「おにあい」こと『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ』である。俺妹と同じ兄妹モノである「おにあい」は川口さんの不完全燃焼を燃やし切るのには恰好の場であった。さらに「おにあい」の製作はメディアファクトリーで、俺妹の製作であるアニプレックスより制約が少ないこともあり、自由なパート分けやきわどい表現で攻めることができた。それが最も表れたのがOPだ。おそらく自らのコンテでエネルギッシュなエロを表現したのだ。もう一つはBD特典映像だ。児童ポ○ノなど何のその。最終巻では最もきわどい特典映像を描き切った。最終巻で最もきわどくすることで、「俺妹。」の放送日と近づけアピールする意味もあったのかもしれない。
 ところで、そろそろ問題になりそうなのが制作会社であるが、全くそういうことはない。「俺妹1期」はAIC Build、「俺妹。」はA-1 Pictures、「おにあい」はシルバーリンクで、全て別の会社であるから同じ条件だ。
 そして放送日に至っては「俺妹。」より「おにあい」の方が早く、「俺妹1期」の放送日から近い。
 したがって、「俺妹2期」は「俺妹。」ではなく「おにあい」であることは明らかである。

GJ部のED4の映像が素晴らしい件

 今回取り上げるのは、今年1月から放送・配信されている「GJ部」7話からの新EDです。GJ部のEDはここまで2話ずつで変わってきていて、6話までは1キャラクターによるものでした。それが7話になり4人とその仲間たちという構図になりました。キャラクターが増えると、いろいろと詰め込みたくなり散らかってしまうこともありますが、このEDではGJ部の写真撮影ということでテーマが明確です。そこにさらに色・時間経過・撮影場所などの工夫が凝らされています。それを順番に説明していきます。
 
 まず、色。

オレンジピンクとキャラクターの髪色に合わせている。

 そして時間経過。これが凄いです。



 サビに入ってからはソファーを正面から撮り続け、自然に時間が移り変わっていきます。制服、途中参加のキャラクター、風景、色合いが変わることで時間経過が感じられます。楽しいシーンばかり切り取っているのにもかかわらず、終わりが近づき寂しくなります。
 これの凄いところはアングルが一定であるということです。同じところから撮り続けることで、時間経過をより一層意識させることができています。しかし、飽きることはありません。カメラ位置が前後しているのが理由の一つでしょう。

 
 また、テーマとなっている写真撮影はすべてのシーンから読み取れますね。特に最後のシーンは写真からカメラを引いていくことで、それまでの楽しい日常が過去のものであることを視聴者に悟らせます。

その流れがスムーズで、ふと現実に引き戻されるようで目から汗が…。

 ちなみにこのEDの絵コンテ・演出は武山篤さん。撮影出身の方だけあって、撮影にこだわっていますね。撮影の演出が素晴らしいのも頷けます。GJ部のEDは全てこの方の絵コンテ・演出で素晴らしいです。

 GJ部のED映像、グッジョブ!

P.S.最後のシーンで桜が風で舞い込んでくるのもいいですね。他にもいろいろありますが、全てが秀逸で何を取り上げていいのかわかりませんw

私がゼノファボする理由

 まず、「ゼノファボ」とは何かというと、「アイドルマスターXENOGLOSSIA」関連のTwitter上でのポストをお気に入り登録することです。では、なぜゼノファボするのでしょうか。
 きっかけとしては私がゼノファボをされまくったということが大きいです。Twitterには私以前にゼノフォボの名手がいましてw実際にゼノフォボされたら嬉しかったのです。そのうち自分からもゼノファボをするようになっていきました。
 そのときゼノファボした理由としては、自分がされて嬉しかったというものの他に、ゼノグラシアという作品が好きで共感したからというものがあります。これが最初少しゼノファボをしていた頃の理由ということになりますね。共感したからお気に入り登録するというのは、本来のお気に入りの使い方で一般的でもあります。
 もう一つはゼノグラシアを普及させたいというものです。ゼノファボを続けるうちにゼノファボが及ぼす影響力を感じるようになりました。ゼノファボを増やすにつれてゼノグラシアクラスタとの繋がりができたり、ゼノグラシアに好意的な意見を発言する方が増えていったり、自分の中だけに収まるものではなくなったのです。そうなればどんどんゼノグラシアを楽しむ方や語れる方が増えてきて、その方たちが広める。ゼノグラシアというコンテンツの普及が加速的に進みます。結果的に語れる方が増えることになるので自分たちに返ってくることになるわけです。
 そして現在最大のモチベーションがBlu-ray BOX化への思いです。普及させればBD-BOX化も十分可能なのではと考えるようになりました。アイドルマスターというコンテンツ全体は現在かなりの盛り上がりを見せていて、その方々に好きになっていただければ爆発的にゼノグラシアファンが増えるわけです。過去の因縁がありますが、もう許されてもいい頃ではないでしょうか。むしろ手を取り合い、互いに盛り上げていくのが最善だと思います。
 アイドルマスター全体が一つになって盛り上がり、アイドルマスターXENOGLOSSIA BD-BOXが発売され受け入れられることを切に願います。

2012年TVアニメOP10選

妖狐×僕SSニルヴァーナ

絵コンテ:前田真宏・ソエジマヤスフミ 演出:ソエジマヤスフミ
作画監督:清丸悟 総作画監督:飯塚晴子
作詞・作曲:ミヤ 編曲:ミヤ・田中義人 歌:ムック

ソエジマヤスフミさんを存じ上げていなかったのだが
CGが得意分野であるそうでそれを存分に生かした大胆なカメラワークで
これこそOPという派手さになっていた。
かといって前田真宏さんのコンテは散らかることもなく紙飛行機をモチーフにしながら
凜々蝶独りぼっち→手をとりあうという構成、色合いで
本編の世界観を的確に描いていた。

這いよれ!ニャル子さん太陽曰く燃えよカオス

絵コンテ・演出・作画監督:滝山真哲
作詞:畑亜貴 作・編曲:田中秀和
歌:後ろから這いより隊G(ニャル子(阿澄佳奈)、クー子(松来未祐)、暮井珠緒(大坪由佳))

珍しく音楽について触れてみると、
田中秀和さんは神前暁さんをはじめとするサウンド制作会社MONACAに所属している。
また「あっぱれ!瞬間積極剤」という曲でも畑亜貴さんと組んでいい曲を作っており以前から注目していた。
そして満を持してのアニメ主題歌に初挑戦で大ヒットを収めた。
キャッチーなイントロがこの方のつくる曲の魅力である。
OP映像に関しては私がやってみたら面白いのではないかと思っていた事を実現してくれた。
特にAメロでのストーカーのシーンは観ながら頷いてしまうほど、私の思考に合致した。
その他もサビでバトルを持ってくるなどバランスがよく、お手本のようなOP映像だった。
ちなみに絵コンテ・演出・作画監督の滝山真哲さんは作品のキャラデザ兼総作画監督

織田信奈の野望「Link」

絵コンテ:熊澤祐嗣・藪田修平 演出:熊澤祐嗣・藪田修平・雪村愛
作画監督:吉川真一・宮前真一 総作画監督:高品有桂
作詞:深青結希 作曲:若林充 編曲:草野よしひろ 歌:愛美

作画!作画!作画!とにかく作画が凄い!!
特にサビはよく動く。正直他のところの演出は他の選出作ほどよくない。
でもそれをカバーしてあまりある素晴らしい作画だった。

DOG DAYS'「FEARLESS HERO

絵コンテ・演出:菊池勝也 作画監督:坂田理 クリーチャー作画監督:小田裕康
作詞:藤林聖子 作曲:奈良悠樹 編曲:藤田淳平Elements Garden) 歌:水樹奈々

みんな笑顔でワクワクする!キャラクターが生きている。
日常・バトルともに曲に合って上手くつくられている。

さんかれあ絵空事

絵コンテ・演出:畠山守 作画監督:坂井久太
作詞・作曲:きみコ 編曲:nano.RIPE

キャラクターの距離感が絶妙で、あのすれ違い演出には感心させられた。
モノを使った表現が素晴らしく、画面がシンプルで見やすい。
次の監督作が待ち遠しい。

謎の彼女X「恋のオーケストラ」

絵コンテ:渡辺歩 演出:上田繁 総作画監督:金子志津枝 作画監督:鎌田晋平
作詞:山田稔明 作・編曲:北川勝利 歌:吉谷彩子

とにかく気持ち悪い(いい意味で)。
本編もそうだからそれでいいしそれがよかった。
明暗の使い方が上手いのだが、暗の方の色遣いが気持ち悪さの要因の一つであろう。
あとモブやモノの動き方が無機質であるのも気持ち悪い。
それだけでなく青春を上手く切り取っていたのもよかった。

人類は衰退しました「リアルワールド」

絵コンテ:岸誠二 演出:小坂春女 作画監督:坂井久太
作詞:きみコ 作曲:ササキジュン 編曲・歌:nano.RIPE

キャラクターが生き生きしていないものは私の好みから外れているが
それを差し引いてもランクインするほどのキャッチーさを持っている。
手抜きだが不思議な動きを繰り返すことでクセにさせる。
岸誠二が重用される理由がわかる気がする。

マギ「V.I.P」

絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:錦織敦史
作詞:マオ 作曲:御恵明希 編曲・歌:シド

最初の部分の映像が1話とそれ以降では違うのだが
ほとんど変わらないのでどちらでも構わない。
ここで長井龍雪さんと錦織敦史さんの繋がりに触れると
とらドラ!』OPがまず挙げられる。
そこで錦織さんはサビの実乃梨の走りを担当していた
(その後本編24話でもそのシーンは使用された)。
その後、『あの夏で待ってる』12話で錦織さんが演出を担当した。
また、長井さんは『アイドルマスターXENOGLOSSIA』の監督であり
錦織さんが『THE IDOLM@STER』の監督であるという不思議な繋がりもある。
お互いリスペクトしていて親交が深い。
その二人が参加しているのなら、親交のある田中将賀さんも当然原画参加。
モルジアナのバトルシーンは田中さんによるものらしく、素晴らしい。
他のシーンも本編以上に作画が素晴らしい。
また、当然演出も素晴らしい。
カット割りのタイミング、モノの挟み方、処理。
次々流れるように展開していく。さすが長井さんだ(by信者)。

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっSELF PRODUCER

絵コンテ・演出 川口敬一郎(ノンクレジットのため推測)
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:菊田大介 歌:茅原実里

タイヘンダー!ヘンタイダー!
アイマスパクリオマージュがあると思ったら
チュパチュパしはじめるという常人では思いつかない
(思いついても本気でやろうとする人は他にいない)ことをやってのけた。
しかもアバンが異常に長く、少し疲れたところでこのOPが始まるために威力が倍増し、
アニメ業界に激震を走らせることとなった。

遅れてすみませんでした。
あの夏で待ってる』OPで爆発してしまったため、異常な遅れとなってしまいました。
にもかかわらず、マギOPでもやや暴走ぎみになってしまいました…。
来年はもっと手抜きして早く更新できるようにします!では来年?

2012年TVアニメOP10選「あの夏で待ってる」OP

あの夏で待ってるSign
絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:田中将賀
作詞:KOTOKO 作曲:折戸伸治 編曲:高瀬一矢 歌:Ray

以前から、長井龍雪さんのOP/EDについて書きたいなと思っていたわけですが、背中を押されたこともあり今回書くことになりました。かなりの長文で駄文ですが根気強く読んでいただけたらと思います。基本的にイントロから順番に説明していくので、映像と合わせて読んでいただけるとより楽しめると思います。では、始まりますw

 まず、イントロ。このアニメのヒロインであり、劇中で撮っていた映画のヒロインでもある貴月イチカを縦に連続するフィルムに収めることで、このOPが映画としての役割も果たすということを示している。また、タイトル「あの夏で待ってる」と合わさることでOPとアニメ本編と映画の連動を暗示している。
 次にAメロ。30秒ほどあるのだがたったの7カットしか使っていない。しかもほとんど作画で動かしていないのだ。PANと色を使った映像処理だけでもたせているあたり、いかにも長井さんらしい。PANの方向にも意味があるのだが、それについて詳しく言及されている方がいるのでその方の記事を読んでいただきたい。『あの夏で待ってる』OP映像から見えてきたこと―他の長井監督作品と比較して - 新・怖いくらいに青い空
 Bメロに入った瞬間、あえてしていた青色系の映像処理を外し通常の色合いに戻る。それと同時に他のキャラが登場する。一気にそれが行われているため映像的インパクトが非常に強く鳥肌モノだ。
 本編でのアイキャッチや大胆なブラックアウト・ホワイトアウト、『ガンダムO0』ED1や『とらドラ!』OP1・ED1、『あの花』OP・ED、『ココロコネクト』ED1のようにキャラを一気に登場させたり消したりなど他の長井さんの映像にも通じるところである。またAメロまではキャラクター1人1人を描いていたのに対し、Bメロでは一転全員を登場させて実際に距離感を見せることでわかりやすくキャラの関係を描いている。
 またそのキャラの配置も絶妙である。ロングでバランスよく映っていてキャラの距離感を表現しつつアップにしてもそれぞれがらしい場所にいるのである。さらに同じシーンでは光と影のバランスもいい。これらの条件を同時に満たしたレイアウトで描けているのは演出段階での微調整の賜物であろう。
 Bメロに入る直前では主人公・霧島海人が8ミリカメラを構えあの夏が始まる高揚感に満たされる。
 サビからの8ミリカメラでの撮影部分では本編5話で始まったあの夏の青春を美しく切り取っている。キャラクターの本質を理解しているので実に生き生きとした動き・配置となっている。長井監督で8ミリカメラといえば『とある科学の超電磁砲』のOVAでも使った手法だ。しかしあのレールガンOVAのOPでは4人で撮影し合っているのにもかかわらず全員が映り込むという矛盾が生じてしまっていた。それをこの『あの夏で待ってる』OPでは8ミリカメラでの撮影部分をサビの一部に限定することで見事に解決してみせた。 
 そして8ミリでの撮影が終わり海人とイチカがイチャイチャ、後ろで見ている構図。これも上手いレイアウトなのだが、谷川柑菜派にはBメロでの扱いも含め厳しい映像で
ありふざけるなと思うであろう。その救済策として次のカットで柑菜と海人を中心に置き、向き合って話させている。長井監督の柑菜への愛が見受けられる。しかしそれは右にいる約束された本妻がいるからこそ成り立つ配置であり、イチカは余裕なのだ。視聴者に期待を持たせつつ本筋は外さないという絶妙な配置だ。
 ラストカットでは8ミリカメラと眼鏡となっている。海人とイチカを表している。ラストカットにモノを置く演出を長井さんは『アイドルマスターXENOGLOSSIA』OP2、『とらドラ!』ED1・2、『レールガン』ED1、『あの花』EDなど多用している。
 ラストカットに人ではなくモノを置く理由。モノに意味を持たせて考えさせる演出がしたいとご本人が語っていた記憶があるが、それはラストカットに限る話ではなかったため、それは最大の理由ではないだろう。
 では、何が理由なのか。私が考えるに人で終えるのが難しいからだろう。
 というのも、OP/EDのラストカットでは終わるための画にしなければならない。終わるためには映像を止めるか、動きを小さくしなければならない。人を使ってその状態にするのは非常に難しい。人が動かないというのは不自然で不恰好だからだ。ラストカットに写真がよく使われるのには、その違和感を弱める意図もあるのではないかと考える。(もちろん単純に写真で終えるという余韻の意味も考えられる。)そのように人をラストカットに使うことには工夫が必要で、ワンパターン化しやすく、綺麗に見えないことが多い。
 それを簡単に解決するのがモノで終える方法である。モノは動かないのが普通であるため、止める画にすることに違和感がないのだ。モノで終える方法には、タイトルを映したり風景を写したりするものあるが、そのうち私が最も好きなのが人のモノでの置き換えだ。モノに意味をもたせることで表現の幅を広げるとともに視聴者に考えさせ、楽しませる効果があるという一石何鳥にもなる演出になるのだ。このOPのラストカットでは最後は海人とイチカの物語であるのだということを改めて示し、監督として方向性を表明したのである。
 他にも『おねがい☆ティーチャー』OPとの親和性や、カットの切り替え、タイミングの上手さなど多く書きたいことはあるが、また別の機会に?

という感じでいかがでしょうか?2000字超えましたw2000字超えるくらい書いてみたいなとは思っていたのですが、本当に超えるとは驚きです。本当に長井龍雪が好きなんだな自分、と改めて実感しました。また、書いている間に新たな発見もあって、書くことに意味があったと思います。それでも、せっかく発表したのだから読んでいただけたら嬉しいという気持ちもあります。最後まで付き合っていただいた方、本当にありがとうございます。10選の残りはまた後日書きたいと思います。ではノシ

P.S.あの夏で待ってるOPについてUst放送しました。どらトラのひとりよがりラジオそちらもぜひ合わせてご覧ください。