さくら荘新EDの演出の残念さと改善策

あけましておめでとうございます!

さくら荘のペットな彼女』は2クール目になり
ましろが変わってきていて僕は楽しめています。

そんな中での新OP、ED。
曲自体は先に聴いていてさくら荘の雰囲気に合っているなと
楽しみにしていました。

しかし、なんなんですか!
OPは曲調に合わない明るすぎる演出。

それでもある程度音に合わせていて、楽しそうで
曲の世界観を壊していなかったのでまだギリギリ許せました。

また、絵コンテ・演出が本編に参加していないサイトウヒカルさん
(誰かの偽名?)だったので仕方がないかなとも思っていました。

そして新ED。せつなさを誘いながらも盛り上がるイントロ。
どんな映像になるかと期待して観ていたら…
絶望。

いきなりさくら荘の全員が日本昔ばなしばりの首振り。狂気ですよ!
サビに入るとさらに悪化。さくら荘がグニャグニャになって動きはじめました。
観てるこっちの心までグニャグニャにされましたよ…。

そしてラストカット。
適当に(悪い意味で)歌詞に合わせてさくら荘のキャラを屋根の上に座らせて
サブキャラがメインポジにきてしまいました。

そんな感じで酷い演出の連発でした。
しかもいしづかあつこ監督の絵コンテ・演出だと知りガッカリしました。
そうなったのにはスケジュールが厳しいということがあると思います。
僕もそれは重々承知していながら記事を書いています。
文句を言っているだけでは仕方がありません。
ここからはスケジュールをなるべく圧迫しない改善策を提示します。

1.首振りを遅くする
まずこれをするだけでかなりマシになります。
すなわち首振りの回数を半分にするということです。
ただこれには問題点も。動きが遅くなることで作画枚数が倍かかるんです。
そこで2つ目の改善策。

2.キャラを減らす
ましろと空太(と七海)にすれば作画量が半分で済みます。

3.モノをモチーフにする
このEDにはテーマがないからキャラを増やさなければいけなくなるんです。
たとえば『新世界より』のEDみたいに花火にする(線香花火の方が作画が楽か)とか、
他にも雪にするとかやりようはあると思います。
モノをカメラワークで動かせばかなりの尺が稼げます。
その分モノの作画が増えるわけではありませんし、次の策で十分補えます。
そもそも原画の冷水由紀絵さんはプロップデザインをやっていた方なので
小物作画も問題ないと思います。

4.シルエット&色演出にする
こうしてしまえば輪郭だけ書けばいいので作画が楽になります。
ましろ=白、空太=水色のように色分けすれば
キャラがわからなくなることもありません。
さらにそれは拡大・縮小が自由にできますし
反転させたりすればそれだけで1分半くらいもちます。

5.本編の映像を流用する
何のために積み重ねた13話ですか!使いましょうよ!
シルエット演出と合わせると自由に画が使えます。

6.楽した分メインキャラをアップにする
これだけ楽すれば最後のカットくらいメインキャラのアップ作画くらいできるでしょう。
どうでもいいキャラは描かなくていいんですよ。
メインキャラくらいちゃんと描いてあげてください。

そうやって雰囲気を壊さずに綺麗に見せるやり方はあるんですよ。
ほとんど長井龍雪さんの演出からパクってますがw
いしづか監督は元々そういう映像を作ることができる方だと思っています。
なのにどうして?という思いが強くOP10選を後にまわしてでも書かなければと思いました。

OP10選は選ぶのは終わったのでもうしばらくお待ちください。

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ハヤテのごとく!ファンの方はぜひゲットしてみてください!

【参考画像】
「コモヒデ」のプロフィール - pixiv
【参考記事】
http://pub.ne.jp/teiohiro/?entry_id=4672354
12月31日、コミケで劇ハヤの監督が! | Over The Fence
ハヤテファン必見!!!?? 超大者の同人誌が冬コミに!! | ご注文は「あかね」ですか?

2012年TVアニメED10選

タイトル通り、早速2012年TVアニメED10選を発表したいと思います。

ゼロの使い魔F『キスシテ↑アゲナイ↓』
コンテ・演出:鈴木洋平 作画監督:藤井昌宏
作詞:森由里子 作曲・編曲:大石憲一郎
歌:ルイズ(CV:釘宮理恵

2013年春から放送予定の『変態王子と笑わない猫。』で初監督を務める鈴木洋平さんがコンテ・演出。
輪郭線の色を変えるなどしてカラフルにしているのだが色がケンカしていない。
彼は撮影出身という珍しい経歴の持ち主でその経験が生きているのかもしれない。
また鏡の中の演出、ルイズの表情・仕草などでルイズの気持ちが伝わってくる。
J.C.STAFFはこの人に大きな期待を寄せているだろうし、私も期待したい。

ハイスクールD×D『STUDY×STUDY』
アニメーション:鈴木典光(ノンクレジット)
作詞:こだまさおり 作曲・編曲:高田暁 歌:StylipS

ノンクレジットではあったが鈴木典光さんが作ったとされるED映像。
男性ならエロティシズムを感じざるを得ないヌルヌル動くポールダンスは圧巻。

あの夏で待ってるビードロ模様
絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:田中将賀
作詞:やなぎなぎ 作曲:中沢伴行
編曲:中沢伴行/尾崎武史 歌:やなぎなぎ

当然私ならば選ぶことは予測できただろう長井龍雪さん絵コンテ・演出のED。
全話リアルタイムで視聴した『なつまち』だが初めてこのEDを観た瞬間、鳥肌が立った。
それと同時に世界最速でこの映像が観られていることで優越感と幸福感でいっぱいになった。
サビでの回転と夜空は『とらドラ!』の19話の特殊EDを彷彿とさせるつくりであるが
さらにキャラクターの色を出すことで洗練された演出となっている。
回り込みを使わず止め絵で回転しているように見せる技術は作画への負担を軽減するものとなっており
まさに理想的なED映像である。

さんかれあ『Above youe hand』
絵コンテ・演出:畠山守 作画監督 坂井久太
作詞:Annabel 作曲・編曲:myu 歌:Annabel

シャフトから羽ばたき初監督を務めた畠山守さん絵コンテ・演出のED。
特に大きな動きがあるわけではなく静かであるが、思わず礼弥の世界に吸い込まれてしまう。
光が当たったときの一瞬の喜びとと影になったのときのはかなさのコントラストが美しい。

じょしらくニッポン笑顔百景
絵コンテ・演出:水島努 作画監督:大木良一・直谷たかし
作詞・作曲・編曲:前山田健一 歌:桃黒亭一門

水島努監督自ら絵コンテ・演出を務めたED。
SDキャラがよく動くのだが、最初はここまで動かす予定ではなく
曲を聴いて動かしたくなってしまったそうだ。
SDキャラでここまで動く映像はなかなかないのではないか。
そもそもSDキャラにしたのは作画への負担を軽減するためであろうから
本末転倒である気がしないでもない(笑)
この作品には作画スケジュールには多少の余裕があったのだろう。

アクセル・ワールド『ユナイト』
絵コンテ:小原正和 演出:博史池畠 作画監督:愛敬由紀子
作詞:分島花音 作曲:takuya 歌:三澤紗千香

私が白バック演出が好きだというのが最大の選出理由であるかもしれない。
多くの色を使って綺麗に表現するのは難しく、
そうなるくらいなら白バックの方が何倍もよいと考えるからだ。
また、ブラックロータスとしての外面と女の子としての内面を対面させることで
彼女の女の子としての葛藤を描いているのが可愛らしく面白い。

ココロコネクト『ココロノカラ』
絵コンテ・演出:長井龍雪 作画監督:赤井俊文
作詞・作曲:nyanyannya 編曲:Team.ねこかん[猫]
歌:Team.ねこかん[猫] featuring.天乙准花

ヒトランダムのEDで長井龍雪さんの絵コンテ・演出。
音のタイミングに合わせて人が現れたり消えたり入れ替わったりする演出や
キャラクター同士の距離感や表情の描き方が絶妙。
そして魂や心を表す円の意味を考えると非常に深い。

ココロコネクト『Salvage』
絵コンテ:幾原邦彦・古川知宏 演出:幾原邦彦
作詞・作曲:nyanyannya 編曲:Team.ねこかん[猫]
歌:Team.ねこかん[猫] featuring.片霧烈火

実は最後まで悩んで選んだカコランダムED。
同じ作品から2つ選んでよいのだろうか。
それはさておき幾原さんの演出が光っている。
観覧車やキャラクターの動きが気持ち悪いのが気持ちいい。
モノが観覧車だけであるにもかかわらず疾走感すら覚える。

新世界より『割れたリンゴ』
EDアニメーション:山下清
作詞:稲葉エミ 作曲・編曲:尾崎力 歌:種田梨沙

スーパーアニメーター山下清悟さんによるED。
黒系のバックに白で浮かび上がらせる演出が
新世界より』の不思議な世界観にマッチしており素晴らしい。

さくら荘ペットな彼女『DAYS of DASH
絵コンテ:りんたろう 演出:いしづかあつこ 作画監督:藤井昌宏
作詞:畑亜貴 作曲・編曲:白戸佑輔 歌:鈴木このみ

ここでまさかのりんたろうさんがコンテマンとして登場。
マッドハウス出身のいしづか監督の背中を強く押して
それを受けたいしづか監督が演出を担当したというところか。
表情豊かでそれぞれ違う走り方をするキャラクターたちが
性格や今後の展開を想像させるものとなっている。
矢向宏志さんの一人原画が堪能できるのも見どころ。

…という感じですがいかがでしょうか。
曲に対する評価がゼロなのは、ただ単にそれを含めて考えると面倒だという理由もありますが
それだけではありません。
OP/ED映像をちゃんと観ている人もいるということを示し
本気で作っている人に頑張ってもらいたいからです。
別に作画枚数を使えと言いたいわけではありません。
飛ばしてしまう人もいるでしょうがOP/EDを含めて1話なのだから工夫して作ってもらいたいのです。
そのためには早く曲を知り雰囲気やタイミングを掴む必要があるので
そちら側にも努力していただきたいです。


ならば作詞・作曲・編曲は書かなくてもよかったなと(汗)
EDで書いてしまったので今年はOPでも書きたいと思いますが。
そのOP10選は激戦で選考が難航しています。
気長にお待ちください。

最後に、このパターンのED10選が求められているのかが気がかりです…。

【関連】
テレビアニメED10選 2012 - flower in my head
http://d.hatena.ne.jp/animony/20121212/p3
【2012】 テレビアニメED10選 - 物理的領域の因果的閉包性

はじめました

はじめましての方もいらっしゃるでしょうか。どらトラです。

TwitterでブログでのアニメOP・ED10選をやっている方を多く見かけ
自分も参加したいと思い、はじめてみました。

アニメを中心に、時々野球について扱っていきたいと考えています。
よろしくお願いします。